全国こども科学映像祭受賞作品 番組一覧

こどもたちが制作した科学ビデオのコンクール「全国こども科学映像祭」の文部科学大臣賞を含む受賞作品と表彰式の様子を紹介しています。

  • (103) H28年度第15回審査委員会特別賞『海の掃除機 アサリの力 PART7』

    (103) H28年度第15回審査委員会特別賞『海の掃除機 アサリの力 PART7』

    再生時間 9分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     愛知県の2つの半島に抱えられるような位置にある三河湾。愛知県民にとってとても身近な海ですが、お世辞にもきれいな海とは言えません。昨年度までの6年間、僕は三河湾の海水をきれいにするため、三河湾で獲れるアサリの海水浄化能力に注目し、研究を続けてきました。その中で、アサリの活性が上がる条件は明らかになったものの、海水がろ過される過程では、アサリ自身の代謝が水質に悪影響を及ぼすことも分りました。
     今年は、中学校生活最後の年でもあり、この問題に自分なりの「答え」を出そうと研究に取り組みました。この作品では、その「答え」を示し、研究の総括としたいと思います。

    【内容】
     「アサリによる海水浄化」をテーマに続けてきた、これまでの6年間の研究。アサリの海水ろ過能力が上がる条件として「水温は30℃」「塩分濃度は3%」「暗い場所」というものが明らかになった。しかし、アサリが海水をろ過する過程では、アサリ自身の代謝により、海水の水質、特にpH値が低下することも分った。その対応策として、サンゴ砂から溶出する炭酸カルシウムの効果に期待したものの、よい結果が得られなかった。ただ、砂があることで、アサリの活性が上がることが新たに明らかになった。
     7年目となる今年は、アサリと同様三河湾でよく見られるアマモに目を付けた。アマモの光合成で水中の二酸化炭素が消費されることにより、海水の酸性化が防げるのではないかと考えたからだ。結果は良好。アサリとアマモを併用することで、アサリの代謝によるpH値の低下を防ぎつつ、効率よく海水をろ過させることに成功した。三河湾で普通に見られるアサリとアマモの併用は、三河湾に新たな生物を持ち込む必要がなく、環境へのインパクトが少ないと考えられる。

    【入賞コメント】
     この度は素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。ぼくは小学校3年生から、アサリによる海水浄化の研究に取り組んできました。懸濁物食者であるアサリの海水ろ過能力は非常に大きいのですが、代謝による水質への影響にも無視できないものがあります。今回の作品作りを通して、そのことに対するぼくなりの提案をすることができたと思います。この7年間に渡る研究では、予想通りの実験結果が出ることもあれば、うまく行かないこともありました。しかし、それらの全てが、大変貴重な経験になりました。そんなぼくにとって、この作品は、7年間の研究結果をまとめた、いわば集大成のようなものです。今後も、より科学的な視点から、この研究を続けていきたいと考えています。

  • (102) H28年度第15回審査委員会特別賞『光るキノコはなぜ光る?~パートⅡ~』

    (102) H28年度第15回審査委員会特別賞『光るキノコはなぜ光る?~パートⅡ~』

    再生時間 9分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     八丈島には光るキノコがたくさんありますが、なぜ光るのかまだわかっていません。私たち八丈サイエンスクラブでは、昨年から発光意義の解明にチャレンジしています。映像を通して、光るキノコの魅力を多くの人に知ってほしいです。

    【内容】
    光るキノコがなぜ光るのか、いくつかの仮説を立てて検証しました。昨年うまくいかなかった点を改良し、新しいトラップを使って光るキノコと周辺の生き物との関係を調べました。その結果、ヤコウタケの光には、特定の生物を誘引する効果がある可能性を見出しました。

    【入賞コメント】
     私たちが光るキノコをテーマにした理由は、なぜキノコが光るのか謎を知りたかったからです。実験では、昨年使ったトラップを改良したので、光るキノコに集まってくる虫をより詳しく調べられました。でも、小さな虫がたくさんかかったので、ピンセットで1匹ずつ数えるのにとても苦労しました。ナレーションの録音では、一回失敗すると読み直しだったので、みんな緊張してやりました。今年も光るキノコの発光意義をはっきりと解明することはできませんでしたが、みんなで実験したり考えたりまとめたりする活動は楽しかったし、光るキノコへの興味は昨年よりももっと深まった気がします。来年はもっと興味の幅を広げて、発光意義を特定していきたいです。

  • (101) H28年度第15回佳作中学生部門『検証 セウォル号の転覆-安全な船旅を願って-』

    (101) H28年度第15回佳作中学生部門『検証 セウォル号の転覆-安全な船旅を願って-』

    再生時間 9分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     たくさんの尊い命が奪われた、セウォル号転覆事故の原因を、身近にあるものを使って検証しました。
     実験道具を工夫しましたが、特に、荷台を加工した鉄道のおもちゃの実験はおもしろい映像になりました。また、パワーポイントのアニメーションで説明する場面は、制作に一番時間がかかったところなので気に入っています。著作権の関係で、実際の事故の映像や写真が使えなかったので、自宅から1時間以上離れた港に行って撮影した映像を使いました。船旅は楽しく、思い出深いものなので、安全な運航を願って作成しました。

    【内容】
     セウォル号の事故原因である「①高速での急旋回」、「②客室の増設や過積載」、「③不十分な貨物の固定」について、それぞれ「①ラジコンカー」、「②手作りの起きあがりこぼし」、「③荷台を加工した鉄道のおもちゃ」などを使って実験し確かめました。

    【入賞コメント】
     多くの尊い命が奪われた、セウォル号転覆事故。その原因として報道されていた、①高速での急旋回、②客室の増設や過積載、③不十分な貨物の固定、についてラジコンカー、手作りの起き上がりこぼし、荷台を加工した鉄道のおもちゃなど、身近にあるものを使って検証しました。
     一番苦労したのは、事故当時に船体の重心が上げられていたことを説明する場面です。パワーポイントのアニメーションを使い、分かりやすく表現できるように何度も作り直しました。最も時間がかかった部分なので、気に入っています。
     ラジコンカーを初めて操縦したり、蒲郡港まで出かけて船の撮影をしたりと、楽しい思い出が詰まった作品が入賞して、うれしいです。

  • (100) H28年度第15回佳作中学生部門『すごいぞ!100m以上飛ぶバッタのひみつ!パートⅣ』

    (100) H28年度第15回佳作中学生部門『すごいぞ!100m以上飛ぶバッタのひみつ!パートⅣ』

    再生時間 8分 制作年度 2016年

    【ねらい】
    ・バッタの単眼には、どのような働きがあるのか
    ・暗い部屋で飛んでいるバッタに下や横から光を当てて実験を行った映像を特に見て欲しい。

    【内容】
    ○バッタの単眼の働きについて、3つの実験を行い、その結果から考察を行った。
    ・実験1…「単眼をかくしてバッタを飛ばしたら、飛び方に変化はみられるだろうか」
    ・実験2…「暗い部屋で飛んでいるバッタに、下や横から光を当てたら飛び方に変化は見られるだろうか」
    ・実験3…「暗い部屋で飛んでいるバッタに、周期的に当てる光の向きを変えたらバッタは反応できるだろうか」

    【入賞コメント】
     ぼくは、小学校3年生の時から遠くまで飛ぶことのできるトノサマバッタについて、研究を続けてきました。今年の夏休みに「全国こども科学映像祭」のことをポスターで初めて知り、6年間の研究を動画でまとめてみようと思い、参加しました。
     これまでの研究の成果から、「単眼のひみつ」の部分を選んだのは、暗い部屋で下から光を当ててバッタを飛ばせたら、本当にひっくり返って飛んだので、この映像を是非みんなにも見て欲しいと思ったからです。今回動画で研究をまとめてみて、論文ではうまく伝えられなかった自分の感動を視覚的に伝えられる喜びと、1つの物語のようにまとめる面白さと難しさを感じました。今後も、いろいろな方法で自分の追究したことを表現していきたいです。

  • (99) H28年度第15回佳作小学生部門『世界最強のクマムシ』

    (99) H28年度第15回佳作小学生部門『世界最強のクマムシ』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     世界最強生物と呼ばれている「クマムシ」を見つけ観察するとともに、本当に強いのか確かめる。

    【内容】
    1.家の近所のコケの中にクマムシがいるか調べる。
    2.クマムシを顕微鏡で観察する。
    3.クマムシが本当に強いのか確かめる。
    ①乾燥に耐えられるか。
    ②冷凍に耐えられるか。
    ③樽になった後、真空、電子線、紫外線、マイクロ波に耐えられるか。

    【入賞コメント】
     賞を頂きありがとうございます。クマムシの研究では、近所からいろいろなこけを採取し、そのこけの中からクマムシを発見しました。身近にクマムシが多くいたことにおどろきました。世界最強のクマムシがどれだけ厳しい環境で生きていけるかというテーマを作り、研究してきました。厳しい環境においたクマムシに水を加えるとほとんど生きかえりました。これから研究を進め、社会に役立ていきたいと思います。

  • (98) H28年度第15回佳作小学生部門『ハイビスカス』

    (98) H28年度第15回佳作小学生部門『ハイビスカス』

    再生時間 7分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     八丈島は、温暖な気候で花と緑が豊かな美しい島です。中でも、一番目につくのはハイビスカスの花です。町を彩るハイビスカスとはどんな植物なのか、調べてみました。きれいな花がたくさん出てくる映像を通し、八丈島の魅力を伝いたいです。

    【内容】
     八丈島では真冬以外いつでも咲いているハイビスカスが、どのくらい咲くのか不思議に思い、調査を始めました。小学校前にある28本の木について約3ヶ月半調査を行い、624個の花が咲きました。気象データと花の数との関連を調べた結果、暑いときにたくさんの花を咲かせることが分かりました。

    【入賞コメント】
     昨年、八丈島のサイエンスクラブがこども科学映像祭で受賞した時の上映会を見て、すごいな、自分たちもやってみたいなとサイエンスクラブに憧れて、今年からはじめました。
     そのぼくたちが受賞できたと聞いた時はとても嬉しかったです。大場先生はじめ多くの方に教えてもらったので楽しく研究ができました。ハイビスカスの研究では、サイエンスクラブの活動の時に花の数を毎回数えたのですが、二人で数えた数が違っていたりすることもあって数えなおしをしたりすることもありました。もともとハイビスカスは好きでしたが、研究をとおしてもっと好きになり、八丈島でキレイに咲く、ハイビスカスをもっと多くの人に見てほしいと思います。

  • (97) H28年度第15回優秀作品賞中学生部門『太井川のホタルを増やす方法』

    (97) H28年度第15回優秀作品賞中学生部門『太井川のホタルを増やす方法』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     私たちの町を流れる太井川にはホタルが生息していますが、昔に比べたら減ってきました。そこで、ホタルの数を増やすために、ホタルのエサとなるカワニナの生息適地を調べ、明らかになった結果からホタルの増殖を狙いにしました。

    【内容】
     昨年度に太子町のホタル調査を行った結果、太子町を流れている太井川にホタルが生息していることが分かりました。また、太井川の一部にかたまって生息している場所が存在していました。アンケート調査を行うと、かつては太井川全体にホタルが多数生息していたことが分かりました。ですが、現在では一部にのみ多数生息していることが分かりました。そこで、太井川に生息するホタルを復活させるために、今年はホタルのエサであるカワニナに注目して、カワニナの好む環境を調査することにしました。今回はその結果を紹介します。

    【入賞コメント】
     この研究の始まりは、太子町を流れている太井川にホタルが生息していることを知ったことです。そこで冬休みに調査を行いましたが、ホタルのエサになるカワニナがほとんど発見されず、ホタルの幼虫も1匹しか発見されなかったため太井川のホタルとそのエサとなるカワニナも対象に調査をしてきました。この映像は太子町立中学校社会科学部の太井川研究班と、カワニナ研究会会長が、太井川のホタルを増やす方法とホタルのエサになるカワニナの生息適地を探すために、研究をしていく作品です。この作品を制作していて楽しかった点は、映像にネタを入れて、面白おかしくしたところです。苦労した点は、みんなの息がなかなか合わなかったので、何回も撮り直しをしたことです。

  • (96) H28年度第15回優秀作品賞中学生部門『すごいぞ!菌の力~身近な菌を使って川をきれいにする~』

    (96) H28年度第15回優秀作品賞中学生部門『すごいぞ!菌の力~身近な菌を使って川をきれいにする~』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     『汚い川に納豆を入れるだけで川がキレイになる』というテレビ番組を見て、『納豆菌』以外にも汚い水をきれいにする菌はあるだろうか?とても興味が湧いたので、調べてみることにしました。苦労した点は、生ごみで腐敗された汚水を使ったため、悪臭とウジ虫などに悩まされました。また、事前調査とは異なる結果になることが多く思い通りに進まない中、新たな発見もあり、実験をすることの楽しさを学びました。最終的に、汚い水が透明で無臭になった時の感動は忘れられません。

    【内容】
     『身近なもの』、『誰でも簡単に取り組むことが出来る』をテーマに、菌は一般的な食品から選定し、ろ過材は入手が容易な物を使用。ろ過器はペットボトルや塩ビ管を加工し、手軽に効率良く使える方法を考えた。更に浄化能力をあげるものを模索し、サプリメントや肥料などの栄養剤を添加することにいきついた。菌のみを使用した実験からはじまり、ろ過器やろ過材を設置したり、数種類の菌を組み合わせたり、栄養剤を添加するなど、不明点や疑問点をひとつひとつ解明していった。そして、酵母が高い水質浄化能力があることがわかった。ろ過材は炭などの多孔質材が初期浄化に適し、長期的にみると土などの微生物が多いものが良く、栄養剤はカルシウムを主成分とするものが微生物を活性化させ水質浄化に効果があることが判明した。

    【入賞コメント】
     小学生の時に『汚れた川に納豆を入れるだけで川がキレイになる』というテレビ番組を見てとても驚きました。インターネットや図書館で様々な資料を調べているうち、菌(微生物)が持つ力に興味が湧き、自分自身で実験により確かめてみたくなりました。苦労した点は、生ごみを腐敗させた汚水を使用したため、悪臭とウジ虫などの虫に悩まされました。また、事前調査とは異なる結果になることが多く、思い通りに進まず何度も挫けそうになりました。しかし、新たな発見もあり、実験することの楽しさを学びました。最終的に汚い水が透明で無臭になった時の感動は忘れられません。これからも菌(微生物)が持つ大きな可能性を引きだす研究を続けていきたいと思います。

  • (95) H28年度第15回優秀作品賞小学生部門『テントウムシのくらし』

    (95) H28年度第15回優秀作品賞小学生部門『テントウムシのくらし』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     ゴマ粒のような小さなアブラムシの生活やテントウムシのふ化、羽化など、ふだん観察しにくいテントウムシの暮らしを拡大鏡を使って撮影しました。

    【内容】
    草の汁を吸ってふえるアブラムシ(アリマキ)、アブラムシの出すみつをなめるアリ、アブラムシを食べるテントウムシなど、アリマキ広場でくらすテントウムシの一年(卵、ふ化、幼虫、サナギ、羽化、成虫など)の観察記録

    【入賞コメント】
     おじいちゃんの家のまわりには、ぼくがすんでいる京都では見られないたくさんのこん虫がすんでいます。今年、ぼくはテントウムシのことをしらべました。かんさつしていくうちに、ぼくはテントウムシがかわいいだけじゃないことをしりました。
     さつえいで一ばんくろうしたのはテントウムシのシーソーです。と中でとんでいってしまったり、うごいてくれなかったりして大へんでした。ニジュウヤホシテントウという草食のテントウムシを見つけたときは、とてもドキドキしました。
     ぼくは、このビデオを見て、テントウムシのことをたくさんしってもらえたらいいなと思いました。

  • (94) H28年度第15回優秀作品賞小学生部門『雲をつかむ話~レンズ雲ができるしくみ~』

    (94) H28年度第15回優秀作品賞小学生部門『雲をつかむ話~レンズ雲ができるしくみ~』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     北アルプスには、季節や風向きによっていろいろな雲ができます。今回は、北アルプスにかかる雲と天気の関係を調べた3年間の記録から、レンズ雲が発生しやすい月やレンズ雲ができると天気がどのように変わるのかをまとめました。
     また、雲ができるしくみを調べるために、4つの実験を行いました。実際に3003mの雄山(全国的には「立山」で知られます)に登り気圧の変化を調べました。また、家でも圧力、体積、温度の変化や「ちり」と雲の発生について実験しました。特に、シャボン玉の中で雲を発生させる実験はとても面白いので、ぜひ見てください。

    【内容】
     発達した低気圧が南西方向から日本に近づくと、富山平野には南風が吹き、気温が上昇します。このとき、北アルプスの山の近くに凸レンズのような「レンズ雲」ができることがあります。レンズ雲は山を越える風が上下に波打ってできると言われます。3年間の記録をまとめると、夏にレンズ雲ができやすいことや、春は強風が吹きやすいことが分かりました。
     [実験で分かったこと]空気が上昇すると、周りの気圧が低くなるため、自分の圧力でふくらみ、温度が低下します。空気中に「ちり」があると、それに水蒸気がついて雲の粒になり、雲ができます。

    【入賞コメント】
     この度は、すばらしい賞をいただき、ありがとうございます。この作品は、レンズ雲と天気の関係を調べた3年間の研究をまとめたものです。今年は、これまでの記録から、レンズ雲が発生しやすい月やその後の天気の変化を探りました。また、雲ができる理由を、実験を通して考えました。その中で、標高と気圧の関係を調べるために標高3003mの雄山に登ったことが心に残っています。空気が薄く辛かったのですが、頑張って頂上にたどり着きました。お菓子の袋が自分の圧力で膨れ上がっていたことに驚きました。研究を通してレンズ雲ができるしくみが分かってきたので、これからも実験と観察を続け、レンズ雲と天気の関係を理解していきたいと思います。

  • (93) H28年度第15回文部科学大臣賞中学生部門『海の宝石 ウニの秘密~ウニの視覚にせまる~』

    (93) H28年度第15回文部科学大臣賞中学生部門『海の宝石 ウニの秘密~ウニの視覚にせまる~』

    再生時間 9分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     小学校3年生から、私はウニの視覚について研究を続けてきました。これまでの研究では、目に当たる器官をもたないウニにも視覚があり、ものが見えていることがわかりました。でも、「どうやってものを見ているのか」が謎のままでした。
     今年はその秘密にせまるべく、「管足」と「トゲ」にねらいを定め、あえてウニの生体ではなく、モデルを作って実験に取り組みました。
     この作品では、この私のチャレンジを見ていただきたいです。

    【内容】
    ①これまでの研究の経過と成果
    ・ウニには視覚があり、物の大きさを見分けることができる。
    ②ウニに視覚をもたらすものにせまる
    ・同じ棘皮動物であるヒトデとの比較から、管足でものを「見て」いるのでは?
    ③「管足」と「トゲ」についての私の考え
    ・管足で光を感じているとすれば…
    ④「ウニの管足」モデル制作と実験
    ・実験の様子、結果
    ・考察、トゲの役割について
    ⑤研究の今後

    【入賞コメント】
     夢にまで見た文部科学大臣賞をいただき、とてもうれしいです。私の作品制作を助けていただいた方々に、心からお礼を言いたいです。小学校3年生からずっと続けてきたウニの研究ですが、生きたウニを手に入れるのには毎年苦労をしてきました。また、実験は主に夏休みに行うのですが、ウニは水質の変化や温度の上昇に弱いので、海水の管理にはとても気を遣いました。とにかく、映像には映らない部分での苦労や努力を続けてきたことが、今回の受賞につながったと思うと、「やってよかった」と思います。今回の作品では「ウニはこんな風にものを見ているんじゃないかな」という映像を再現してみました。今後もさらに研究を深め、ウニの謎に迫りたいと思います。

  • (92) H28年度第15回文部科学大臣賞小学生部門『竜巻のふしぎ』

    (92) H28年度第15回文部科学大臣賞小学生部門『竜巻のふしぎ』

    再生時間 10分 制作年度 2016年

    【ねらい】
     いろいろな条件によって竜巻は、大きさ、形、回転の向きなどが変わる。竜巻ってふしぎ。

    【内容】
     竜巻についてのいろいろな疑問を竜巻実験装置を使い、条件を変えることで竜巻の大きさ、形、回転の向きなどの状態を観察して探っていく。

    【入賞コメント】
     最近、竜巻注意情報をよく見かけるようになりました。そんな中、竜巻のことを知りたいと思うようになり、竜巻実験装置を作り、実験をして竜巻について調べていきました。
     初めは、実験装置の中がうまく撮影できず、照明の当て方等に苦労しましたが、工夫をして照明が決まった時には、すごく迫力のある映像が撮れるようになりました。
     その実験で、竜巻は、いろいろな条件により、大きさ、形、回転の向き等が変わる、とても複雑な現象だと分かってきました。
     そして、実験を重ねるごとに疑問もどんどんわいてくる不思議な現象だとも分りました。僕は、わいてきた疑問を調べていき、もっと竜巻を知りたいです。

  • (91) H27年度第14回審査委員会特別賞『海の掃除機 アサリの力 パート6』

    (91) H27年度第14回審査委員会特別賞『海の掃除機 アサリの力 パート6』

    再生時間 9分 制作年度 2015年

    【ねらい】
    三河湾特産のアサリを使った海水浄化システムを作るため、小学校3年生から6年間に渡って研究を続けてきた。その研究の成果と今後の課題を全国の人たちに知ってもらうために、この作品を制作した。
    【内容】
    1.これまでの成果
    ・アサリには高い海水ろ過能力があること
    ・アサリの活性が高まる塩分濃度、水温、明るさ
    2.直面している課題
    ・アサリが海水をろ過する過程には、水質の変化(pHの低下)が伴う
    3.課題を解決するために
    ・サンゴ砂によってpHの低下を防止できるか
    4.実験から見えたこと
    ・実験そのものはうまく行かなかったが、砂の有無でアサリの活性が違うようにみえた。
    ・追加実験により、砂がある方がアサリの活性が高まることが分かった。
    【入賞コメント】
    この度は素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。ぼくは小学校3年生から、このアサリの研究に取り組んできました。小学生の頃はうまく行っていたように思えた研究ですが、このところは予想と結果が食い違うことが多く、「どうして?」と悩むことも多いです。しかし、そんな状況の中から思わぬ発見をすることもあります。パートⅥとなる今回の作品の編集では、その辺りの様子も取り入れました。ぼくが最終的に目指すのは、「アサリを使った海水の浄化システム」ですが、ぼくが求めるものは、ただ単に海水をろ過するだけの仕組みではなく、水質そのものを向上させられるための、アサリを中心とした仕組みです。今後も研究に励んでいきます。

  • (90) H27年度第14回審査委員会特別賞『古代の光通信』

    (90) H27年度第14回審査委員会特別賞『古代の光通信』

    再生時間 10分 制作年度 2015年

    【ねらい】
    鏡はきっと「権力の印」以外に使われていたことを証明したかったので、この実験をしました。
    【内容】
    鏡で光の通信が出来るかを実験しています。
    7cmの鏡だと2km、45cmの鏡だと30kmもとどきました。
    この結果を元に博物館の学芸員さんと意見交換しました。
    【入賞コメント】
    以前、友だちが古代鏡を使って測量実験をしました。それにあこがれて、去年、私も実験をしました。その研究で古代人は、鏡で光通信したのでは?と、思いました。そこで、これを確かめる研究をしました。研究内容は、1.古代鏡(7cm)でどのくらい光が届くか?2.日本一大きな銅鏡(46cm)の鏡では、どのくらい光が届くのか?3.実験ビデオを元に学芸員さんに自分の考えをぶつけてみることです。苦労したことは、ビデオ撮影のとき、車の窓ガラスに反射した光などが多くあり、鏡の反射した光を見つけるのが大変だったことです。楽しかったことはいつも会えない小呂島の友だちと光通信ができたことです。学芸員さんも、この研究を新しい説と言ってくれて、とてもうれしかったです。

  • (89) H27年度第14回佳作中学生部門『筋交いってそんなに強いの?』

    (89) H27年度第14回佳作中学生部門『筋交いってそんなに強いの?』

    再生時間 10分 制作年度 2015年

    【ねらい】
    「すじかい」が「本当に効果があるか」疑問を持ち、自分たちで考えた強度実験を繰り返し行う。条件を少しずつ変えながら行った結果と考察から実証していく過程を見てほしい。
    【内容】
    自分たちで考えた実験方法で、少しずつ条件を変えながら実験を繰り返し、その有効性を検証し、条件による強度の違いを見出す。その結果を踏まえて、自分の身の回りを調べて見ると、「すじかい」が強度の特徴ごとに、用途別に多用されていることを知る。
    【入賞コメント】
    久しぶりに小学校に行くと、建物に柱が取り付けられていて、驚きました。聞くと、東海地震に備えるためだそうです。あのX印に、そんな力が本当にあるのか疑問に思い、確かめてみることにしました。
    実験で苦労したのは、鉛筆で家に見立てた立方体を作ることです。輪ゴムを巻く場所や回数が少しでも違うと、垂直に立ちません。また、実験の度に輪ゴムが緩んでしまうので、立方体を作り直すのにとても手間が掛かりました。でも、紙そろえ機の上で揺れている立方体を観察するのは、楽しかったです。
    初めて先輩の力を借りずに挑戦した編集作業は難しかったけれど、完成した時の喜びは、忘れられません。