テクノ・ギャラリー

(52)水で読み解く地球の歴史

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再生時間:29分

制作年度:2001年

概要

大陸の移動を説明するために、70年代に提唱された理論、それが「プレートテクトニクス」。地殻は何枚かの板(プレート)によって成り立っており、そのプレートが水平移動したり、海溝に沈みこんだりする時に、大陸移動や地震が起こる、という考え方だ。しかしそれならば、プレートを移動させる原動力はなにか? 沈みこんだプレートはどうなってしまうのか? 数々の疑問がわきあがる。この疑問を解決するのが、東工大の丸山茂徳教授たちが提唱する「プルームテクトニクス」だ。地殻の下にあるマントルという鉱物の塊の層が、じつはダイナミックに変動している、と考えるその理論、もともとは地球と水との関わりを考察していて辿り着いた考え方だ。地球に海ができたのは40億年前。その後、海が少しずつ減っていき、10億年ほど前に最初の大陸ができたわけだが、では海水はどうして減ったのか? じつは、地殻がプレートを取り込む時、海底の岩盤は圧力がかかって、海水を結晶の形で取りこむ含水鉱物となって沈んでいく。沈みこんだプレートは、いったんマントルの上部でたまり、そこで温められて、含んでいた海水を吐き出す。その後、プレートは核に向かってマントルの底に沈んでいく。プレートが沈んだ分、別のところから高温のマントルが盛りあがり、地殻に向かって噴出する。このキノコ状の巨大なマントルの盛り上がりを、丸山は「スーパープルーム」と命名し、スーパープルームこそが、プレート移動や火山活動の原動力になっていたのだ、と喝破したのだった。そして、マントルを変動しやすく柔らかくしている物質こそ、プレートとともに取り込まれた水なのだ。水の不思議な性質と、そこからわかった地球の歴史、構造について、丸山教授が解説する。

出演者名・所属機関名および協力機関名

丸山茂徳(東京工業大学),森永理科(ナレーター)(フリー),東京工業大学