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(13)建物のデザインと職人技の科学 ~旧閑谷学校・姫路城・日光東照宮~
再生時間 29分 制作年度 2007年歴史的建造物を科学の目で見てみると、まだ現代のような科学技術が発達していない時代に培われた職人たちの技や知恵のすばらしさに驚かされます。今回は、300年もの間割れることのない備前焼の瓦や姫路城に用いられている優れた防火性を持つ漆喰、そして耐水性と装飾性の両方を兼ね備えた日光東照宮の漆にスポットを当て、優れた建造物を生み出してきた職人たちの知恵と技、そしてそれらの伝統的技術の継承に迫ります。
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(12)五重塔を揺らす(後編) ~1400年間倒れない秘密~
再生時間 29分 制作年度 2007年古くから日本人の心の風景として親しまれてきた五重塔は、日本を代表する伝統的な建造物になっています。長い歴史をもつ五重塔、実はどの塔も過去に起こった大地震で倒れた記録が一度もありません。その優れた耐震性は現代建築にも応用されています。なぜ五重塔は倒れないのか。現在、多くの科学者たちによって五重塔が倒れない謎を解明すべく研究が行われています。前・後編2回にわたり、五重塔の耐震研究の最前線に迫ります。
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(11)五重塔を揺らす(前編) ~1400年間倒れない秘密~
再生時間 29分 制作年度 2007年古くから日本人の心の風景として親しまれてきた五重塔は、日本を代表する伝統的な建造物になっています。長い歴史をもつ五重塔、実はどの塔も過去に起こった大地震で倒れた記録が一度もありません。その優れた耐震性は現代建築にも応用されています。なぜ五重塔は倒れないのか。現在、多くの科学者たちによって五重塔が倒れない謎を解明すべく研究が行われています。前・後編2回にわたり、五重塔の耐震研究の最前線に迫ります。
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(10)古民家と自然エネルギー ~古民家の知恵を生かす科学~
再生時間 29分 制作年度 2007年茅葺き屋根、土壁、土間などを使用している古民家には、自然エネルギーをうまく利用し、蓄熱と放熱などによって室温を調整するなど快適に暮らす知恵があります。最近では古民家が本来持っていた機能を残し、そこに現代の技術を施すことによって、以前より快適な生活を送る人々が増えています。古民家の良さを生かしながら現代の技術とどう融合させていけばよいのでしょうか。快適な住まいの仕組みと在り方について考えます。
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(9)風水観による町と景観作り ~太山寺周辺・神戸~
再生時間 29分 制作年度 2007年一見、科学とは縁遠く感じられる風水。しかし、古来、中国で生み出され、日本へと渡ってきた風水観は、尾根や川などの地形を読み、台風などの災害から避けたところに集落を作るための合理的な知恵のひとつでした。南北朝時代に風水観で造られた大山寺とその周辺集落、方丈記で知られる鴨長明の風水観などをさぐりながら、風水観によって造られた現代のニュータウンなどを紹介、その合理的な住居造りや考え方を探っていきます。
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(8)流されない橋はアーチから生まれた ~錦帯橋・岩国~
再生時間 29分 制作年度 2007年江戸時代、岩国では家臣たちが役所に通うため、市中を分断する錦川を渡れる橋を必要としていました。しかしその建築は、錦川の度重なる氾濫によって何度も失敗を余儀なくされていたのです。そこで考え出されたのが、当時まだ日本では珍しかったアーチ状の木造橋、錦帯橋でした。橋台を少なくし、ひとつの橋が長く設計されている錦帯橋のアーチ構造は、実は力学的に非常に安定したものだったのです。そんな錦帯橋の秘密に迫ります。
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(7)絢爛な装飾を生んだ漆の秘密 ~日光東照宮・日光~
再生時間 29分 制作年度 2007年そのきらびやかな色彩と、繊細な装飾によって世界中に知られている日光東照宮。しかし山間部のため湿度が高く、冬は雪に覆われる日光では、水と湿気から建物を守ることが最大の課題でした。そこで日光東照宮では、優れた防水機能を持つ漆が多く用いられているのです。さらに漆には立体的な装飾を際だたせる光学的な性質がありました。漆の光沢の秘密とは何なのでしょうか。他の塗膜との比較実験も行いその秘密に迫ります。
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(6)校倉倉庫が環境型住居になる ~校倉倉庫の驚くべき調温・調湿機能~
再生時間 29分 制作年度 2007年木と木を井桁に組み合わせ積み重ねて建物を造る素朴な工法、校倉造り。その校倉造りの建物は、世界各国で太古の昔から、食料を保存するためなどに存在していました。現在、校倉造りには温度や湿度を調節して一定に保つ優れた機能があることが分かってきました。その働きとはどのように生まれるのでしょうか?環境工学の見地から夏と冬の実地計測などを行い、校倉造りの優れた機能を生み出す仕組みに迫ります。
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(5)水が奏でる自然の琴 ~水琴窟の音色の秘密~
再生時間 29分 制作年度 2007年日本人の美意識の象徴、庭。いつのころからか、人々はその庭に瓶を埋めこみ音の鳴る装置を生み出しました。水琴窟と呼ばれるその装置には、音の共鳴などを利用し、水滴を音のハーモニーに変えるしくみが隠されています。番組では水滴の落ちる条件などを変えながら様々な実験を行い、水琴窟から生み出される音を分析。音の共鳴や音域などを調べ、水琴窟の美しい音色が生み出される仕組みをさぐります。
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(4)漆喰壁の美と防火の秘密 ~姫路城・姫路~
再生時間 29分 制作年度 2007年1993年、奈良の法隆寺とともに日本で初めての世界遺産として登録された姫路城。外部に現れたすべての表面を漆喰で仕上げる白漆喰総塗籠造という工法が用いられています。鉄砲の台頭とともに城の防御に利用されるようになった漆喰には、優れた防火性という性質がありました。その性質とはどのようなものなのでしょうか。また、それまで高価だとされてきた漆喰を大量に使って城を塗り籠めることができたのはなぜなのでしょうか。その歴史的背景と漆喰の化学的性質に迫ります。
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(3)年輪が語る投入堂成立の謎 ~三仏寺投入堂・三朝町~
再生時間 29分 制作年度 2007年切り立った岩壁に立つ鳥取県三朝町の三仏寺投入堂。古くから修験道の修行の場として開かれ人々の信仰の的となってきましたが、いつ建てられたものなのか、その起源については不明でした。文献の解読だけでは分からない歴史.。それを読み解くために用いられるのが、木材の年輪を調べることで伐採された年代が明らかになる年輪年代法です。三仏寺投入堂はいつ建てられたのか。この年輪年代法がその謎を解き明かしていきます。
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(2)高度な水道技術が生んだ名園 ~兼六園・金沢~
再生時間 29分 制作年度 2007年日本三名園のひとつ兼六園。そこでは水を豊富に使った演出が人々の目を楽しませています。しかし兼六園は標高およそ50m近い高台にあるのです。どうやって豊富な水を高台にくみ上げたのでしょうか?そこには当時としては高度な測量技術を用い、わずか9ヶ月で完成された水路の工事と、とある物理の原理が用いられていました。番組では兼六園の魅力とともに、水を引くために使われた高度な技術と当時の人々の知恵を紹介します。
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(1)割れない瓦の秘密に探る ~旧閑谷学校・備前~
再生時間 29分 制作年度 2007年江戸時代に建築された庶民の学校、岡山県備前市の閑谷学校。藩主池田光政の教育重視の政策により、閑谷学校は代々まで残るよう堅牢かつ豪壮な学校に仕上げられました。その屋根瓦に使われたのが、備前焼です。一般的な瓦の寿命は約60年とされていますが、閑谷学校の瓦の建築から約300年経った現在でも、その大半が割れることなく使用されています。番組では、その秘密を現代科学の観点から分析し、割れない瓦の謎を探ります。