エイリアン・スピーシーズ(移入種)-野生生物の”価値”とは?

移入種 エイリアン・スピーシーズ~野生生物の”価値”とは?~

番組一覧へ戻る

再生時間:44分

制作年度:2002年

概要

野生生物の“価値”とは何か?私たち人間は、食用になったり、姿かたちがきれいだなど、「人間にとって有益か有害か」という視点から生きものの価値を判断しがちです。こうした人間の価値判断は、自然環境に様々な影響を及ぼしてきた大きな要因と言えます。その典型は、現在各地で問題になっている「移入種」=エイリアン・スピーシーズ。人間の利害のために外国から持ち込んだ生きものたちが野生化し農作物を荒らしたりすることは、よく知られた問題となっています。さらに注目されている問題は、移入種によって生態系そのものが変わってしまう可能性があることです。例えば日本のある地域では、野生化したタイワンザルとニホンザルとの交雑によって、ニホンザルでもタイワンザルでもないサルが生まれています。この結果、ニホンザルという貴重な種が、失われてしまうかもしれないのです。貴重な自然を後世へ伝えるためには、生きものに対する人間の価値判断自体を変えていく必要があるのではないでしょうか。「人間にとって有益か有害か」ではなく、「生態系の維持において果たす役割」という視点で、生きものをとらえるのです。番組では、現在移入種によって引き起こされている問題事例を紹介するとともに、移入種の管理の先進国ニュージーランドや国内の事例を取り上げ、移入種問題、そしてその背後にある野生生物の“価値”について考え、問題を提起します。

出演者名・所属機関名および協力機関名